月別アーカイブ: 2011年11月

「復興ボランティア情報交換会@石巻」from Hack for Japan (Tokyo) 12月17日(土)、18日(日)の実施について

Hack for Japan スタッフの冨樫です。

震災から9カ月が過ぎ、3月から全国の皆さまとインターネットでの技術支援からアイデアソン、及びその周辺支援に活動の場を広げて参りました。
私自身も青森、岩手、宮城、福島と各地を訪問し、様々なご意見を頂戴しましたが、各地域での諸問題は全てが同じではありませんでした。

現地ではニーズも細分化し、様々な形での支援の輪も繋がりつつあります。
根本的な支援もさることながら、雇用、教育、コミュニケーション分野、その他まだまだ課題は山積みでありつつも、まだ皆さんで出来ることがあると感じています。

遠く関東圏から現地の支援を考えてきましたが、ここで今、現地に伺い、ディスカッションすることでシーズを拾い、現行のプロジェクトにも改良を加えるきっかけにもなればとの思いからバスツアーの実現に漕ぎつけました。

経済産業省 (ネットアクション事業)と三菱総合研究所の協力により、実現しています。

有意義な会とすることを願いつつ、皆さんのご応募をお待ちしております。(募集終了致しました)
※Hack for Japan スタッフも同行致します。

■スケジュール
※交通事情により変更の可能性はあります。

出発:2011年12月17日(土曜日)23:00@東京駅(丸ビル前)
↓ 45人乗りバスにて移動(二人がけの席に1名を予定)
仙台駅前着 23/18(日)7:00頃
  • 各自朝食
仙台駅前発 8:15
石巻市河北総合センター着 9:30
  • 休憩
10:00~12:00 石巻災害復興支援協議会との交流イベントⅠ
  • 現地ボランティアの方と調整中の内容です。
12:00~14:00 交流イベントⅡ ランチミーティング
  • 首都圏等で支援活動を行っている方から支援策や現行のプロジェクト、これまでの活動、提供しているツールなどを発表。被災地の皆さんに感想を伺い、意見交換を実施。
石巻市河北総合センター出発 15:00
到着 22:30頃 @東京駅(丸ビル前)にて解散

■募集人数
15名 (応募多数の場合、増席など調整)

■交流イベント会場
石巻市河北総合センター(ビッグバン)
〒986-0102
宮城県石巻市成田字小塚裏畑54番地
TEL : 0225-62-1120

■応募方法
12/12: 定員に達したため募集を終了致しました。
下記を記載の上、entry_netaction@mri.co.jp にメールしてください。

  • お名前(よみがなを付してください)
  • 連絡先メールアドレス
  • 日中連絡のつく電話番号
  • 出発時(12月17日)のご年齢(傷害保険加入にあたり必要となります)
  • ご所属ボランティアグループ名
  • ご所属企業名・部署名
  • 現地の方にお聞きしたいこと、ご自身が発表なさりたいことなど、交流イベントについてのご希望

※個人情報の取り扱いが必要になりますので、直接、三菱総合研究所の窓口となるメールアドレスへの連絡となります。
※傷害保険は、事務局(三菱総合研究所)にて加入手続きを行います。

■参加費
無料
※ただし、12/18のランチ以外の飲食は自己負担となります。

■ネット環境
残念ながらありません。各自ご用意頂ければと思います。

現地で意見交換したい内容やこういった話が聞きたい、話したいなどご意見もお待ちしております。鋭意希望に沿える様調整したいと思います。

  • 被災地での支援活動を通じて感じ取られている被災者の方々のニーズ
  • 被災者や支援者が、今、困っていること
  • これから、必要になると思われること
  • 今後も長く必要な支援

など


Q&A

  • そのまま現地に宿泊する者もいても良いか。
    • OKです。事前に申し込みメールに記載して下さい。
  • 現地で、Hack for MIyagiの参加者も合流できるか。
    • OKです。石巻のビッグバンに直接いらして頂ければと思います。事前に連絡を頂けると尚ありがたいです。

■お願い

  • 後日、参加者の皆さまには、簡単なレポート報告を頂きたいと思っています。今回参加出来なかった方の為にも情報共有の意味も込めて、伝え、残していきたいと考えています。
  • 当日または後日、三菱総研のスタッフによるインタビューも予定しています。依頼があった場合は、なるべくご協力ください。
  • 翌週、Hack for Japanで「不忘年会議」と題して飲み会も予定しております。振り返りも含め、皆さんで大いに談議し、明日につなげたいと思います。

Hack for Japan スタッフ 冨樫 俊和

@リアスNPOサポートセンターでのスキャンスナップの利用事例

2011年7月22~23日に開催した、Hack For Iwate@遠野まごころネットのイベントがきっかけとなり、株式会社PFU様よりスキャンスナップ@リアスNPOサポートセンター(以下@リアス)さんに寄贈されました。今回の釜石への帰省で、どのように使われているのか、事務局長の川原さんに取材させて頂きました。

(2011/10/11)

@リアスNPOサポートセンターとは
そもそも@リアスは、2004年に、釜石の街づくりを推進するために設立されました。震災前の主な活動として、岩手県土砂災害防止法に基づく住民説明会の実施や、釜石市の委託事業として釜石市内の空店舗を利用して街に賑わいを取り戻すためのプロジェクトまるごと情報発信ポータルサイトと、リアルフリースぺース「かだって」の運営と、「かだってタイムズ」の発行をしていました。

@リアスは津波避難ビルにある

震災の日は、釜石市健康福祉センターの8階で、新潟県のNPO法人都岐沙羅パートナーズセンターから講師をお招きし、セミナーを開催している最中だったそうです。隣の釜石市のぞみ病院に、講師の方と共に避難。その後、解散した後も、川原さんと代表の鹿野さんは、そのままのぞみ病院にとどまり、エレベーターが使えないため入院患者さんを内陸の病院に搬送する手伝いなどをしながら、3月一杯過ごされたとのこと。

釜石市との業務契約が後1年残っていた、2011年4月。市からは、釜石のために動いてくれるのであれば何をしてもらってもかまわないと言われ、様々な復興支援活動を進めています。

スキャンスナップは欠かせない
「スキャンスナップをどういう風に活用していますか?」という質問に「どうもこうも、これが無いと仕事が回らないです。そもそも、震災前からユーザーでしたので、パソコンの次に欲しいものでした。プリンタよりも。」とのこと

@リアスNPOサポートセンター 事務局長 河原さん

とにかく、震災以後、@リアスさんに求められることが多岐に及び、かつ活動範囲が広がっていくばかり。そのため、どんどん書類が増えていく一方。紙の書類を持って、あちこち移動するのは不可能なので、スキャンスナップにかけ、データをタブレットに入れて出かけるスタイルで、スタッフ一同活動をしています」とのこと。契約書以外の文書は全て、スキャンスナップにかけられているそうです。

活用例1:チラシをスキャンスナップにかけ、情報を欲しい方に、メールに添付してお知らせ
例えば、今、釜石・大槌では、色々なイベントが企画・実施されています。その情報は、チラシ、つまり印刷物で回ってくる事がほとんどなので、スキャンスナップにかけ、情報を欲しい方に、メールに添付してお知らせするようにしているそうです。

活用例2:仮設住宅のアセスメントの報告業務で大活躍
岩手県復興局からの依頼で、釜石・大槌地区の仮設住宅の住環境の調査を実施されたときには、仮設団地毎に、手書きで調査票を書き、それをすぐさま県に送らなければならなかったそうです。調査票は、全部で1000ページ弱になり、これをFAXで送ったら、通信費だけでも馬鹿になりませんし、3日以内に送らなければならなかったそう。速さという意味でも、本当に助かりましたとおっしゃっていました。

チラシを電子化してメール配信

大量の調査票を電子化して省力化

活用例3:自分のメモもスキャンスナップにかけて、振り返る

河原さん個人としては、いろいろ考える際に書いたメモ書きもスキャンスナップにとっておいて、移動先で振り返ったり、電話のメモなど、移動している仲間との共有にも使っているとのこと
以前は、別の会社のスキャナを使っていたのですが、それに比べて、読み取り速度が早く、サイズがバラバラでも読み取ってくれるので、それが便利とおっしゃっていました。

今度スキャンスナップに期待したいこと
A3がとれたら完璧!なので、是非出して欲しいとおっしゃっていました。

@リアスは、釜石市が海で働く人が避難できるように建てた通称津波ビルの中にあります。
ビルの周りや、ビルそのものも、津波の爪痕が、まだくっきり残っています。

岸壁に乗り上げた貨物船
@リアスから貨物船へは徒歩5分ほど

その中で、釜石や大槌の街づくりを支援する活動をしているNPOがあり、毎日4人フルで活動されている事が、釜石を離れて暮らしている人間としては、とても心強く思いました。
そして、その活動をスキャンスナップが、裏方としてどっしり業務を支えていました
1台寄贈いただいた後、もう1台買ったぐらい、この事務所ではみな、ヘビーユーザーで、川原さん自身は、一家に1台あってもいいぐらい便利なものだと、大絶賛でした

大活躍の ScanSnap S1500

多忙な@リアスさんに代わり、レポートさせて頂きます
株式会社PFUさま、寄贈いただき、本当にありがとうございました

写真 (@リアスNPOサポートセンター取材)

Hack For Iwate
岩切晃子